ホントのカノジョ(単話)
「…知りたい?だってそれは――-」 静かなお風呂場で向き合った早瀬川さんから どうして ‘クールな美女’を演じるようになったのか。 なぜ、昔のように笑わなくなったのか。 ついに胸の奥の本音を教えてくれようとしている。 素直になれなかった過去。 俺だけには知られたくなかった弱さ。 けれど、あの夜も、海も、映画館でも―― お互いの視線の先には、ずっと。 「ねぇ……制服どうかな?」 懐かしい記憶とともに、二人の距離がゆっくりと縮まっていく。 制服姿で見せる、あの頃と同じ無邪気な笑顔。 そして、大人になった今だからこそ確かめ合える想い。 抑えていた感情がほどけ、素直に二人は体を合わせてゆく。 クール美